北朝鮮(正式には「朝鮮民主主義人民共和国」)は、他の国々と比べても圧倒的に訪問が難しい国として有名です。行ってみたい!と思っても、いろいろな制約やルールがあって簡単には行けないんです。この記事では、そんな北朝鮮の旅行事情について、フランクに掘り下げていきます。これから北朝鮮に興味がある方も、そうでない方も、ぜひ読んでみてください!
1. 北朝鮮ってどうしてそんなに訪問が難しいの?
まず、北朝鮮を訪れる際の一番の壁は、観光に対する厳しい制限です。北朝鮮に入国する外国人観光客は、必ず政府公認のツアーに参加しなければなりません。個人で好きな場所に行ったり、自由に観光したりすることは事実上不可能です。
ツアー参加中も、常にガイドの監視下に置かれます。ガイドなしでの移動は許されておらず、「この場所だけ見て回りたい」といったリクエストも通りません。ツアーコースはすべて事前に決められており、決められた場所を訪れることになります。例えば、平壌(ピョンヤン)の観光名所である「凱旋門」や「万寿台の金日成・金正日像」は、よくツアーに含まれていますが、普通の市民の暮らしを自由に見たりすることはできません。
2. 写真撮影も一苦労
北朝鮮での旅行は、写真好きの人にとってもちょっと厄介です。写真撮影も厳しく管理されているからです。例えば、軍事関連施設やインフラなどの撮影は基本的に禁止されています。さらに、撮影しても良い場所であっても、ガイドから許可をもらう必要があることが多いです。ガイドが「ここは撮っていいよ」と言わない限り、カメラを取り出すのもためらってしまいますよね。

3. 中国からの観光客がほとんど
北朝鮮を訪れる観光客の多くは、中国からのツアー客です。他の国からの観光客もいますが、その数は非常に少ないです。特に、日本やアメリカなどの国の市民にとって、北朝鮮への入国はさらに難しくなっています。過去に政治的な問題があった国に対しては、より厳しい入国制限がかけられることが多いからです。
また、北朝鮮に旅行する際には、旅行会社を通じてビザを申請しなければなりませんが、旅行ビザが取得できるかどうかは、その時の北朝鮮の政治状況にも大きく左右されます。一度旅行ビザを取得しても、状況が変われば突然キャンセルされることもあります。

4. お土産も制限される?
北朝鮮旅行では、お土産を買うことも制限されている場合があります。観光客は、指定された観光地や施設でしか買い物ができません。さらに、購入したお土産を持ち出す際にも、空港などで厳しいチェックが入ります。特に政治的なプロパガンダに関わるもの(例えば指導者の写真が入ったグッズなど)は、持ち帰りが禁止されていることがあります。
それでも、北朝鮮らしいユニークなお土産を探すことはできるので、興味がある人はガイドに相談してみるのもいいでしょう。
5. 訪問前に知っておきたいこと
北朝鮮に訪れる前に覚えておくべき重要なことは、自由な発言や行動が制限される国であるという点です。ツアー中、ガイドに対して政治的な質問をすることや、現地の人々と個人的に交流することは推奨されません。言動に気をつける必要があり、旅行中は「観光客」であることを強く意識することが大切です。

6. まとめ
訪問が困難でありながらも、北朝鮮の観光は一部の冒険心ある旅行者には魅力的かもしれません。歴史や独自の文化に興味がある人にとっては、他では得られない貴重な体験が待っているかもしれません。ただし、厳しい規制やガイドの監視、自由な移動の制限を受け入れる覚悟が必要です。
観光客の大多数が中国からのツアー参加者であることからも分かるように、北朝鮮は特別な場所です。もしあなたが**「どうしても北朝鮮に行ってみたい!」**と思うなら、事前にしっかりとリサーチし、ルールを守った旅行を心がけましょう。誰もが簡単に行ける国ではないからこそ、その「特別感」もまた、一つの魅力なのかもしれません。
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